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「心壊都市」>世界観

◆【陽厦(ようか)】

物語の舞台となる都市。​

周囲を海に囲まれており、その広大な土地は都市の要となる[中枢機関]の建物を中心として大きく4つの地区『星雷(せいらい)』『花曇(はなぐも)』『夕雨(ゆうあめ)』『涼嵐(すずらん)』に分かれている。住民の大半は人間が占めているが、他種族も多く共存して暮らしている。

 

◆【中枢機関】

都市の様々な事柄を取り仕切る中心的な存在。​現在の統括責任者は重宮と永久木。​その大きなビルは陽厦の中心地で、都市全体を見渡せそうなほどとても高くそびえ立つ

 

◆【保安組織『依兎間(いとま)』‐特殊警備部隊(通称:特隊)】

​陽の安全保障を担う組織『依兎間』より、戦闘能力に特化した人員で構成された精鋭部隊。

​現在は都市内で大きく問題となっている[黒の怪物]への対処を優先的に行っており、街の各所に彼らが配置されて住民に危害が及ばないよう見回っている。

 

◆【桜日(さくらび)】

怪物による被害を受けたことのある、未成年者の為の学校。様々な支援の下で、子ども達がなるべく安心の出来る教育環境を用意すべく、急遽空き施設を利用して設立された。入口付近には、中枢に所属する職員による贈り物とされる大きな桜の木が一本植えられており、年間を通して綺麗に咲き誇るシンボルマークとなっている。

星雷地区と夕雨地区の二ヶ所に建てられていて、各々近いところへと通うことになる。

◆【灯神社】

花曇と夕雨の中間にある山奥に位置する、都市内で一番大きく有名な神社。厦の成り立ちにも関わる加護の神〈灯(ともし)〉が祀られている。奥に建つ大きく立派な本殿には神様が本当に存在していて、人々を静かに見守っているとの噂も。

一番の名物となっているのは、可愛らしいうさぎのマスコットのような御守り。その愛らしさと、豊富なカラーバリエーションで人気を博している。

なお、販売方法は外から見えない状態にされた箱から掬い取るという斬新な手法をとられており、どの色の御守りを迎え入れられるかは手に取るまで分からないのだが、それも人々を楽しませる要素の一つとなっている。

◆【神性能力者】

稀に確認される、生まれつき特殊な能力を持つ人間のこと。

彼らの身体には特別な血液が流れており、力を使う際はその血液を消費するのが特徴。

◆【黒の怪物】

都市内にて5年ほど前から出現するようになった、黒い躰に白く光る眼玉のついた奇妙な姿の生物。神出鬼没で人間だけを襲う、非常に厄介な存在だ。

その正体に関しては研究が難航し、未だ多くの謎に包まれていることから、現状この怪物を根絶するのは難しい状態にある。

大きく問題とされているのは、この怪物が精神・身体に悪影響を及ぼす毒(黒泥)を持つということ。

怪物を倒すには体内に存在する”心臓”を破壊することが必要。心臓を壊してしまえば、その躰は泥のようにゆっくりと崩れて動かなくなる。逆に言えば、これを壊せない限りはいくらでも再生して動き続けてしまう。​

非常に優秀な人員で構成された[特殊警備部隊]でも、攻撃すべき心臓の正確な位置が分からない状況では、戦況が一気に不利になり苦戦してしまう。

破壊すべき心臓の位置を早々に特定し、どれだけ迅速に倒せるかが怪物による被害を最小限に抑えるためには重要なってくる。

​◆侵黒者

​黒の怪物から攻撃を受けて、傷口などから”毒”が入り込んでしまった被害者のことを指す

この毒は、人間にのみ作用するとの確認がされている。​

毒は精神状態の悪化・不安定化を中心に、全身に針を刺されるような痛み・頭痛・息苦しさなどを引き起こす。後述した身体に出る症状は人によって微妙に異なり、一般的にはマイナスとされる感情を抱いた際に伴う確率が高いとされている為、侵黒者本人はなるべく平静でいることに注意をして過ごすことが重要。

更には、神性能力者に似たようなかたちで特別な力が目覚めるケースも確認されている。これは年齢の低い者ほど発現する確率が高く、また目覚める力も人によって様々だ。

しかし、ただ一つだけ共通することがある。彼らは、人々が普段見られず苦戦している怪物の弱点...“心臓”を何故か透視して見ることが出来た。

何故、怪物にとって不利となる要素が被害者に目覚めるのか?謎は深まるばかりだが、反撃の一手に成り得る力だと期待されている。

身体の状態は専門の医療機関にて採血により確認する事ができ、症状や進行度の変化の把握の為にも定期的な検査が必要となる。現状では、毒の進行を抑え症状を和らげる薬は開発されており、服用していれば健常者と差ほど変わらない生活を送れるようにまでなった。しかし、未だ完全な治療法は見つけられていない。​

​毒が早期に回って体が耐え切れなかったり、あまりにも症状が悪化してしまった侵黒者の末路は、目覚めることのない昏睡状態だった。

​■その他今後少しずつ追加予定

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